暖簾は出てなかったが12時を回ってるので扉を少し開けるとおっちゃんがもう10分弱待てと言う。 その丁寧な話し方だけで幾らでも待ちますよって気持ちになる。
じゃじゃめん 4辛
3辛は美味しく食べられたので3.5辛でお願いしますと伝えると、おっちゃんが4辛でいってみますかとニコニコ顔で言うもんだから4辛に挑戦した。 3辛まではトウガラシ粉だけ。 4辛になると鷹の爪も入るそうで食感が少し変わってくるとのこと。 4辛がそろそろ完成しそうなので水を注ぎ足しに席を立つと 「ウチの水は1杯2万5千円だよ」 「ばあさんが運ぶと1万5千円ね」 これでおばちゃんとの言い合いが始まった。 「この近くには本当にそんな店があってね 30年前だけど」 「そういえばこの辺りを中筋と呼ばなくなりましたね」 と言うとビックリするほどの優しい表情で 「何かよくわからない名前になりましたね」 とおっちゃん。
徳島からじゃじゃ麺を求めてやって来たという客が坦々麺とじゃじゃ麺の違いを尋ねると、同じものだけど40年前に岡山で初めてメニューにのせた頃は 「ちゃちゃ麺(確かそう言われた)」 だったとかの貴重な話しを聞きながら箸をすすめる。 それにしてもおっちゃんの丁寧な話し方は勉強になります。
食べ終わる間際に汗が流れてきてティッシュを掴む。 4辛も美味いで
おばちゃんに 「水を飲まずに食べれるんだから5辛も大丈夫じゃな」 と見送られ店を後にした。